最終更新日: 2023/02/02
GS1事業者コード登録更新制度の改定について 2021年5月から新制度へ
一般財団法人流通システム開発センターは、2021年5月からGS1事業者コードの登録更新制度を改定を予定している。
本制度改定は、1978年のGS1事業者コード登録更新制度の開始以来となる全面的な見直しとなるものです。
2021年5月からのGS1事業者コード登録更新制度改定のポイント
(1)GS1事業者コードの登録更新手続きを3年ごとから1年ごとに変更
適用時期と対象事業者
- 2021年5月以降、新規にGS1事業者コードの登録を希望する事業者
- 2021年5月以降、GS1事業者コードの更新手続きを行う事業者
改訂のポイント
- 2021年5月以降、GS1事業者コードの登録更新手続きは、1年ごとに必要となります。
- 登録申請料および更新申請料のお支払いは、1年払いと3年払いの選択制となります。
- 本変更は、GS1事業者コード9桁、7桁、短縮タイプ(6桁)に加えて、2021年5月から新設されるGS1事業者コード10桁、GLNワンオフキー、およびGTIN-8ワンオフキーの登録更新手続きから適用されます。
(2)GS1事業者コードとして貸与する桁数に10桁を追加
事業者が必要とする商品アイテム数に応じて、9桁(または一部7桁)のGS1事業者コードを貸与してまいりましたが、2021年5月以降はこれに加えて、10桁のGS1事業者コードの貸与も開始いたします。
改訂のポイント
- 2021年5月以降、新規にGS1事業者コードの取得を希望する事業者で、向こう3年間の商品アイテムコードの利用予定が100アイテム以下の事業者には、10桁GS1事業者コードの貸与を開始します。
- 登録後、取り扱いアイテムが増えた事業者は、必要なアイテム数に応じて複数のGS1事業者コードの追加申請が可能です。
- 10桁のGS1事業者コードは、1000コード(9桁GS1事業者コード100コード、7桁事業者コード1コードに相当)までは登録更新料の追加はありません。
- 10桁のGS1事業者コードは、GTINのみではなく、GLNなどの各種GS1識別コードとしても利用できます。
- 既に9桁または7桁のGS1事業者コードを取得、使用している事業者は、現在使用しているコードをそのまま利用できます。コード体系の変更はありません。
(3)GS1事業者コード・短縮タイプの貸与ルールの変更
短縮タイプのバーコード(GTIN-8)用の6桁のGS1事業者コードの貸与を終了し、1商品アイテムごとのGTIN-8ワンオフキー(注4)の貸与へ切り替えます
適用時期と対象事業者
2021年5月以降、短縮タイプのバーコードを、新規に取得、または追加を希望する事業者
現在GS1では、サイズの小さな商品に使用する短縮タイプのバーコード(GTIN-8)については、特にコード資源が限られていることから、1商品アイテムごとに8桁のGTIN-8ワンオフキーを1コードずつ貸与する方式へルールを変更しています。
これまで当センターでは、一定条件のもと短縮タイプのバーコードの必要性が認められた事業者には、6桁のGS1事業者コードを貸与してまいりましたが、2021年5月以降は国際ルールに合わせて、1商品アイテムごとにGTIN-8ワンオフキーを貸与する方式へ変更いたします。
なお、標準タイプのバーコード(GTIN-13)は、縮小(注7)することにより、短縮タイプのバーコード(GTIN-8)とほぼ同程度のサイズに小さくすることが可能です。
今後は可能な限り、GTIN-8に代えて、GTIN-13のご利用をお願いいたします。
改訂のポイント
- 2021年5月以降、新規または追加で短縮タイプのバーコードの取得を希望する事業者には、1商品アイテムごとにGTIN-8ワンオフキーを貸与いたします。
- GTIN-8ワンオフキーを取得するには、GS1事業者コードの貸与を受けている必要があります。
- GTIN-8ワンオフキーは、当センターが事前に必要性などの審査を行い、認められた場合に限り取得が可能です。
- GTIN-8ワンオフキーを取得する事業者は、GS1 Japan Data Bankへ商品情報の登録が必要です。
- 既存の6桁のGS1事業者コード・短縮タイプを取得、使用している事業者は、現在使用しているコードをそのまま利用できます。コード体系の変更はありません。
GLNワンオフキー・13桁の貸与を開始
GS1事業者コードを取得していない卸小売業などの事業者からは、求められてきた少数のGLN利用ニーズに対応して、新たに13桁のGLN (GLNワンオフキー)の貸与を開始いたします。これにより、GLNを必要な数だけ、(GS1事業者コードよりも)低額の登録申請料で利用することが可能となります。
適用時期と対象事業者
2021年5月以降、ごく少数のGLNに限って利用を希望する事業者
- GLNワンオフキーは、事業者に対して13桁のGLNを1コードずつ貸与するものです。
- GLNワンオフキーは、GLN以外のGS1識別コードとして使用することはできません。
- 従来のGS1事業者コードの申請か、ワンオフキー単位の申請かは、事業者に申請時に選択して頂きますが、GLNの利用増が見込まれる場合は、GS1事業者コードの申請をお勧めします。
- GLNワンオフキーを取得する事業者は、GLNデータベース(注9)へGLN情報の登録が必要です。
- 既に9桁または7桁のGS1事業者コードを取得、使用している事業者は、現在使用しているコードをGLNとしてもそのまま利用できます。コード体系の変更はありません。
参照元 一般財団法人流通システム開発センター